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母の旅立ち その3 - 打ちひしがれた心を救う、母のミラクル -

6月17日正午。霊安室に横たわる母の『笑顔の不思議』に心を救われてから間もなく、葬儀会社の方々が到着。挨拶を交わした後、まずは母の“帰宅場所”はどこにするかという選択を提示され、我が家が賃貸マンションであることから、葬儀社内の安置室に移送することにすぐに決まった。そして、そのわずか数分後に母を含めた私たち家族は葬儀社へ出発、看護師長さんの見送りを受けながら病院を後にした。

葬儀社に到着した兄と私は、まず、ショールーム内のテーブル席に通され、葬儀社のスタッフの方と三人で(途中、菩提寺のご住職との電話での打ち合わせも入れながら)今後の葬儀の諸々について話し合い、大まかなスケジュールとしては、「納棺から火葬式まで」を母を含めた私たち家族三人の住居がある千葉県内のこの街で行い(つまり、この葬儀社で行い)、本葬以降は菩提寺のある群馬で行うことになった。14年前の父の葬儀の際も全く同じ流れで行い、その時も、兄と私は準備にかなり苦労したのだが、今回はさらにコロナ禍ということも加わり、本葬の時期や規模も通常とはかなり異なるスケジュールを組まざるを得なくなった(住職からは「本葬の参加人数は10人まで」という条件を提示された)。

「コロナの状況によってはそのスケジュールもどうなるのか」
「葬儀は不要不急には当てはまらないと思うけど」
「もし再び緊急事態宣言が発令したら……」 
父の時とは全く別の、予想もつかない状況に不安がよぎる。

打ち合わせは30分程で終了し(火葬式は5日後に決まった)、私たちは母のいる『安置室』へ案内された。

小さなスペースに設置された祭壇に横たわる母。その顔にかけられた光沢のある白い布をスタッフの方がそっと外し退室。この日三度目の「三人だけの時間」が訪れた。

実は、不思議なことはこの葬儀社の安置室でも起っている。

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母の笑顔、再び。しかも、霊安室の時に見た微笑みよりもさらにはっきりとした完璧な笑顔。レベル的には「満面の笑み」と言っても過言ではないと思う。……これも死後の体に起こり得ることなのだろうか。体全体の『亡骸感』は病院の霊安室の時よりも確実に増しているのにも関わらず、まだ生きているかのような母の笑顔。まるで、病院に面会に来た私たちを「よかった!嬉しい!!」と笑って迎えてくれた時の母のようで、私も見た瞬間、思わず「何で何で何で⁉」と連呼してしまった程だ。

「何かもう、記念に一緒に写真撮りたいよ、お母さん!……いや、撮らないけどね!!」 私は声を出して笑ってしまった。嬉しさからなのか何なのか、自分の声が少し上ずっているのが分かる。兄も笑顔で母に話しかけていた。私たちはしばらくの間、冗談を交えた『家族ならでは』の明るい会話を続けた。もちろん涙が伴うものであったけれど。

病院での霊安室、そして葬儀会社での安置室でのこの笑顔の不思議は、単なる気のせいとか、親を亡くした子供が悲しみを少しでも楽にするために(防御的に)無意識に笑っているように見えてしまったという訳では無いと、自分では確信している。これはもう、誰が何と言おうと。たとえ「死後の体には良くあることと」と専門家が言ったとしても。

なぜなら…母のミラクルはこれだけじゃ終わらなかったのだから。

そうだよね、お母さん。

(つづく)

# by ura-rumba | 2021-02-20 20:56

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